ザガーロの医療費控除など 国税庁の判断基準は脱毛症の種類で違う?【男性・女性】
ザガーロやプロペシアによるAGAの薄毛治療自体は保険適用ではなく自由診療です。
通院して診療すると治療費自体は安価ではありません。
しかし税金面では医療費控除の対象である可能性が高いことが先日分かりました。
ただし条件があります
- 医師又は歯科医師による診療又は治療の対価
- 治療又は療養に必要な医薬品の購入の対価
つまり「通院(オンライン含む)して医師の診療を治療目的で受けたかどうか」なのだと思います。
薄毛、脱毛症にはいろいろな種類があります。
そのため未だに医療費控除として認められる・認められないの意見がネット上でも分かれています。
非常に気になるのは加齢・老化による脱毛との線引きはどうなのかとも思っています。
果たしてどのように違うのか、脱毛症ごとに調べていきたいと思います。
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1.壮年性脱毛症と男性型脱毛症の場合
壮年性脱毛症という言葉。
わたしは壮年性脱毛症とは「加齢や老化による脱毛」で多くのひとに訪れる老化現象による脱毛と思っていました。
でも違いました。
いわゆるAGA、男性型脱毛症とイコールのものでした。
男性ホルモンのテストステロンが毛乳頭細胞内で酵素によりジヒドロテストロンに変換され薄毛となるAGA。
ヘアサイクルを乱し毛髪の生え続けるべき期間を通常より短くして細くし、脱毛させてしまいます。
AGAの治療が「審美目的」、つまり外見をよく見せるための「美容目的」とされ医療費控除対象外との意見も多かったです。
しかし、今や壮年性脱毛症、男性型脱毛症は立派な病気だと思います。
通常あるべき状態が無くなっているわけですから。
ですので脱毛症の治療目的で医師の治療を受けていることでわたしは申告しようと思っています。
リアップなどのミノキシジル発毛剤に関しても意見が分かれますが医師による処方でない場合は難しいと思っています。
また、AGA対策でも海外製の個人輸入薬などの通販は難しいです。
増毛や植毛の場合は審美目的と捉えられることも多いでしょう。
なお、AGAの医療費控除について実際に国税庁に電話確認した記事があります。
くわしくはこちらからどうぞ。
2.女性型脱毛症の場合
男性型脱毛症のように頭頂部や前頭部がまとまって明らかに薄毛になるわけではありません。
全体的に毛が細くなってきたり分け目が目立つ、頭皮がより透けて見えるなどの症状が現れます。
原因としては食事や睡眠などの生活習慣の乱れやストレスが考えられます。
しかし、女性も加齢等によりホルモンバランスの乱れは起こります。
男性ホルモンに変化するタイプのホルモンも男性の1/20ほど分泌されます。
そのホルモンが男性型脱毛症のようにジヒドロテストステロンに変化して薄毛になる場合もあるとのこと。
その場合はFAGAとして医師による診療を受けていれば医療費控除の対象になると思います。
ちなみに発毛剤や育毛剤をドラッグストアなどで購入しただけでは難しいかもしれません。
3.円形脱毛症の場合
老若男女、どの年齢のかたでもなる可能性があります。
特徴は当然毛髪が抜け始めて一定の部分の毛髪が全部抜けてしまいます。
脱毛は一部分だけの場合もありますしひどい場合は頭髪ほぼ全ての場合もあります。
男性型脱毛症とは違い後頭部や側頭部にも及びます。
遺伝も関係する場合もあるとのこと。
原因については不明のことも多いですが体内の免疫が誤作動して脱毛するとも言われます。
これは明らかに治療が必要ですから医療費控除の対象です。
必ず他の医療費、交通費と合わせ申告しましょう。
4.脂漏性脱毛症の場合
脂漏性脱毛(しろうせいだつもう)で脱毛する部位は頭部のどの部分にも起こりえます。
頭皮に皮脂が大量に分泌されることが原因です。
大量の皮脂分泌は以下のようなことが考えられます。
- シャンプーをなどできちんと頭皮を洗えていない
- シャンプーやリンスが合っていない(皮脂を落としすぎの場合も)
- 食事に油や糖質のものが極端に多い
などなど・・
頭部が異常にベタつきフケが大量に発生し脱毛した場合は要注意です。
シャンプーでの洗髪や食生活を改善しても治らない場合は医師による治療が必要です。
その場合は医療費控除対象となるでしょう。
5.粃糠性脱毛症の場合
粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)は先程の脂漏性脱毛症とフケが大量発生する面は似ています。
大きく違うのはフケが脂性ではなく乾いたフケであることです。
そのフケで毛穴が詰まり脱毛していきます。
頭皮は極端に乾燥していると思います。
対策としては以下です。
- シャンプーの回数を減らす
- シャンプーの洗浄力を弱めの優しいものへ変える
- 頭皮の保湿(オイルの使用など)
あわせて食生活や運動、睡眠などの生活習慣を見直すことでほぼ改善されるようです。
どうしても治らない場合は医師の診断を受けましょう。
その際に「医療費控除の対象になるか?」を確認したほうが良いと思います。
6.加齢による脱毛の場合
男性も女性も年齢を重ねて毛が細くなったり薄毛となることもあるでしょう。
それが全て医療費控除対象かというと難しいと思います。
判断はあくまで医師による治療を受けてそれが上記のような脱毛症の症状とされるかどうかです。
単純に加齢だけが原因の場合は薬も処方されない可能性が高いと思います。
その場合は治療費自体も少なめでしょうから医療費控除対象額の10万円以上も満たさない可能性が高いです。
ただし、自分では加齢によるものと思っていても重大な病気が隠れている場合もあります。
長引く場合や異常を感じたときはすみやかに医師に相談しましょう。
7.まとめ
薄毛、脱毛症にはさまざまな原因やタイプがあります。
治療が必要なものかどうかで医療費控除対象になるかならないかが分かれます。
以前に比べて様々な脱毛症が病気であると認められる傾向が高くなってきています。
特に男性型・壮年性脱毛症AGAや女性型脱毛症FAGAが認められるのは大きいです。
それだけ通院しての治療者も多く一般化してきている面もあるでしょう。
個人事業主やフリーランスのかた、会社員やパートのかたなどどなたでも医師による病気の治療であれば医療費控除は可能です。
薄毛の治療だけではなく他の医療費と忘れず合算して金額等条件に合えば医療費控除しましょう。
確定申告なのか還付申告になるのかの違いや方法はなど疑問点もあると思います。
どんなメリットがあるか、申告方法などと合わせくわしくは以前書いた記事もご覧下さい。
男性型と女性型脱毛症も通院治療が基本です。
薄毛の進行にお悩みの方は通院治療もぜひ考えてみてください。
育毛活動ぜひいっしょに頑張りましょう。
当記事がすこしでもお役に立てたらうれしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。