育毛剤の選び方は成分から 狙う効果や発毛剤との違いを男性も女性も知っておこう
育毛剤って身の回りでもよく見かけます。
いろいろなTVCMでも見たり聞いたり。
薄毛を実感すると男性でも女性でも年齢問わず余計に気になるはずです。
わたし自身AGAを発症したころにまず頼ろうとしたのが育毛剤でした。
早速ドラッグストアに育毛剤を探しに行きました。
たくさん種類があって何が違うのか分からないまま購入し使用開始。
しかし…
育毛剤をやみくもに買ってみて「効かない」→「違う育毛剤に切り替え」→「効かない」の無限ループに陥りました。
その失敗の原因は「イメージだけで育毛剤を購入していたから」です。
こうしたことを知らないと、きっとわたしのようにループになります。
育毛剤や発毛剤には市販商品ごとにも狙いの違いがあります。
今回は少しでもチョイスのヒントになるようなおはなしをしていきたいと思います。
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1.育毛剤と発毛剤の違い
ドラッグストアや薬局などで見かける育毛剤のほかに「発毛剤」と呼ばれるものもあります。
いったい何が違うのでしょうか?
非常におおまかには…
- 頭皮の環境をより良くして薄毛の進行を予防する育毛剤
- 発毛促進を目的とする治療のための発毛剤
予防効果と治療効果は大きく違います。
そして医薬品か医薬部外品でも違いがあるのです。
医薬部外品
スーパー、コンビニやドラッグストアでよく見かけるスプレータイプの育毛剤が有名でしょうか。
こちらは薄毛抜け毛進行を予防する目的で作られているものが多いはず。
市販の育毛剤は多くが医薬部外品です。
医薬部外品だからといっても全ての効能が劣るとは限りません。
医薬品ではないのでいわゆる副作用もないはずです。
もちろん使用して体調がおかしいと感じたら使用は中止して下さい。
医薬品
治療目的の薬品となります。
発毛剤をうたうものはこちらとなります。
一定の治療効果が期待できるものとされるのです。
ミノキシジルを含む「リアップ」が有名でしょうか。
厚労省の認可を得て発売されているミノキシジル配合の塗り薬です。
発毛剤とは発毛促進効果が認められた医薬品です。
勝手に名乗ることは出来ません。
医薬品にはさらに分類があります。
薬局で購入可能な「一般医薬品」と医師による処方箋が必要な「医療用医薬品」です。
なお一般医薬品は第1類から第3類の3種類となっています。
一部の育毛剤の中にも医薬品に当たるものがあります。
2.育毛剤の効能
多くが医薬部外品となる育毛剤。
もちろん誰にでも効く完璧な育毛剤はないと思います。
性別・年齢・生活環境やホルモン遺伝などは使う人それぞれ本当にバラバラ…
それに生えたと効果を実感する程度も個人差があるでしょう。
それでも何もしなければAGAやFAGAといわれる薄毛は進んでいくことがほとんどです。
それには「育毛剤ごとの成分に注目して選ぶこと」が大切と思っています。
育毛剤のおもな狙いです。
- 血行を良くする
- 皮脂の過剰分泌を抑える
- 男性ホルモンによる過剰な影響を抑える(女性のFAGAにも関係)
- 発毛力を高める
- 爽快感を与え頭皮を清潔にする
これらに対し有効成分を各メーカーが研究し組み合わせて発売しています。
各メーカーは商品それぞれのアピールポイントを打ち出して宣伝しています。
使う側としては自身の薄毛の症状に合わせて選ぶのが良いはずです。
そこで育毛剤の主な特徴・ねらいを簡単に調べてみました。
血行を良くするもの
わたしも頭皮が硬く色も健康な青白いものではなく茶褐色でした。
こうした頭皮に有効な成分はトウガラシチンキやセンブリエキスなどが含まれるものです。
発毛剤として有名なミノキシジルもそうです。
ミノキシジルはより血管を拡張して血行を良くします。
皮脂の過剰分泌を抑えるもの
髪の毛に脂分が多くフケが多く出るようなタイプの薄毛の場合。
こうした頭皮に有効な成分はグリチルリチン酸ジカリウムや塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、レシチン、オドリコ草エキスなどを含む育毛剤が有効とされます。
雑菌の繁殖とフケを防ぐにはビタミンEやサリチル酸、イソプロピルメチルフェノールなどが含まれたものを。
男性ホルモンによる過剰な影響を抑えるもの
こちらは男性で体毛やヒゲなどが濃いような方が当てはまります。
AGAの多くの方がそうだと思います。
有効成分はエチニルエストラジオールや女性用育毛剤に多いスピロノラクトンなど。
わたしも以前にそれを含んだ商品を使ったことがあります。
発毛力を高めるもの
細い毛にエネルギーを与え発毛をうながすタイプ
こうした頭皮に有効な成分はサイトプリンやペンタデカン、t-フラバノン、アデノシンなど。
わたしの場合ですがスプレータイプの爽快感の強いものを使っていましたがあまり効果が感じられず…
細い産毛のような毛が多くなってきたので、太くなったらと期待していました。
そこで発毛力アップ成分である「サイトプリン」「ペンタデカン」配合をうたう商品(医薬部外品)を当時試しました。
すると髪を切りに行ったときに「生え際の髪が生えてきてるね」と言われたんです。
とてもうれしくなったことを覚えています!
なぜなら生え際の髪の毛は再生しにくいと言われていたからです。
自分の判断ではなかったことも自信になりました。
育毛剤でも症状や体質が合っていれば良いと思います。
ちなみに当時はAGA治療がいまほど一般的でなく育毛剤への依存度は高かったと思います。
※画像はイメージです
3.まとめ
育毛剤も発毛剤も効く効かないの判断よりも先に大切なこと。
自分の薄毛・体質にあった成分を調べて使用することと思います。
用量用法を守って使用し最低半年前後は継続して使うこと。
新しい髪が生えてくるヘアサイクルにはそのくらいの時間が必要なためです。
もちろん「効いた」と感じる目安や感覚には個人差があります。
生える毛の長さで感じる人もいれば地肌が隠れるかなどで感じる人もいるでしょう。
ご自身で写真や記録などを取り変化を見極めるのも大切です。
抜け毛を抑制する現状維持も大切な効果と思っています。
価格についてもいろいろなものがあります。
一概には言えませんが医薬部外品のほうが医薬品よりも安価な傾向があります。
まず医薬部外品から選ぶ方も多いと思います。
市販の育毛剤の商品ごとの特徴をまとめた記事は下記からどうぞ。
ミノキシジル発毛剤は医薬品ですから発毛促進効能は高いとされます。
通販でも購入可能ですが薬剤師が使用可能かをチェックしたうえで購入可能となります。
価格面も昔に比べジェネリックの登場によりずいぶん安価になりました。
男性用・女性用と違いはありますがそれぞれ個別商品記事をご覧ください。
AGAもFAGAも進行性のため、何もしなければ進んでいきます。
製品にもよりますが、朝と就寝前にきちんと頭皮に育毛剤や発毛剤を継続して塗りましょう。
この記事がすこしでもお役に立てばうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。